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恋愛小説

ひとこと小説「落書きの文字」

拾い直した、あの日の気持ち🌸中学の卒業式の日、ぼくの机に鉛筆でこう書かれていた。「好きだったよ」名前も書かれていない、たったひとこと。でも、その筆跡は丁寧で、どこか迷いが見えた。誰が書いたのか、なぜ自分の机だったのか。何度も考えたけれど、答...
恋愛小説

ひとこと小説「紙飛行機の行方」

ふたりの未来を乗せて、風の彼方へ🌤公園のベンチの下に、小さな紙飛行機が落ちていた。丁寧に折られていて、誰かが大事に飛ばしたもののように見えた。ぼくはそれを手に取り、空に向かって軽く放ってみた。風に乗って、思いのほか遠くまで飛んでいく。その先...
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ひとこと小説「充電器の貸し借り」

それは、未来を繋ぐコード🔌「すみません、充電器……貸してもらえませんか?」その声に振り向いた瞬間、時間が歪んだ気がした。彼女は不思議な雰囲気をまとっていた。地味な服装に、どこか古びたスマホ。けれど目だけは、未来を見ているような光を放っていた...
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ひとこと小説「咲かない花」

「待っていてね」と彼女は言った🌟「この花が咲いたら、帰ってくるから」そう言って彼女が残したのは、一輪の白い蕾だった。それは決して咲かない花──、人工的に遺伝子操作された“時間の花”と呼ばれる宇宙植物だった。彼女は“時間航行士”だった。光速に...
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ひとこと小説「同じ靴」

「あの人の面影は、歩き方に宿っていた」👟通勤ラッシュを避けて、少し遅めの電車に乗った朝。ホームでふと目にとまったのは、一組の男女だった。並んで歩く二人。特別な会話をしているわけでも、見つめ合っているわけでもない。ただ、歩調だけがぴたりと揃っ...
恋愛小説

ひとこと小説「満月とポラロイド」

「あの日の笑顔が、今も焼きついている」ポラロイドカメラを手に、久しぶりに海辺へ向かった。あの夏、彼女と最後に歩いた道を、一人でたどるように。満月が静かに浮かぶ夜だった🌕波の音も、風の匂いも、あの頃と何も変わっていないように思えた。カメラを構...
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ひとこと小説「ふたりの読書灯」

「さよならの先に、もう一度灯る光」深夜、部屋の隅にある小さな読書灯だけが、静かに灯っていた。彼と私は、その淡い光の下でよく並んで本を読んでいた📖ふたりの時間は静かで、けれど確かに温かかった。「どっちが先に泣くか、勝負だぞ」恋愛小説を読むたび...
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ひとこと小説「カーテンの隙間」

「そこには、まだ知らないあなたがいた」薄曇りの朝、私はふとカーテンの隙間から外を眺めた。すると、窓の向こうに――見知らぬ“彼”が立っていた。📡私の部屋は、マンションの最上階。誰かが立てるような場所ではない。驚いて目をこすったときには、もう彼...
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ひとこと小説「返却期限」

「借りたのは、本じゃなくて、未来でした」ある日、図書館の奥の棚で、私は一冊の古びた本を見つけた。タイトルもなく、貸出カードにはこう書かれていた。“2040年5月5日返却”「え、これ……未来の返却日?」思わずそうつぶやいたとき、背後から声がし...
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ひとこと小説「古着屋の片想い」

「あの服は、未来から来た恋だった」「すみません、このジャケット、どこにありましたか?」👕振り向くと、彼が立っていた。古びたミリタリージャケットを片手に、どこか懐かしい目をして。私は、東京・下北沢の小さな古着屋で働いている水野ナナ。古着が語る...