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ひとこと小説「カフェの隣人」

「見覚えのある横顔」

毎朝通うカフェで、いつも決まった席に座る男性がいる☕️

窓際に腰掛け、静かに本を読む姿は、どこか懐かしさを感じさせた。

今日も私はカウンターでコーヒーを注文し、彼の背中を何気なく眺める。

ある日、ふと彼と目が合った。

「もしかして…」

彼が小さく笑いながら言った。

「小学校、同じだったよね?」

思わず息をのむ。

よく見ると、確かにあの頃の面影が残っている。

忘れかけていた記憶が、一気に蘇った。

運動会で一緒に走ったこと、放課後の校庭で話したこと、遠足のバスで隣になったこと。

「やっぱり!」

彼が微笑む。

私は戸惑いながらも、頷いた。

「なんで今まで気づかなかったんだろう…」

そう呟くと、彼は笑って言った。

「でも、これからはもう忘れないよね?」

彼のコーヒーのカップが、そっと私のカップに寄せられた☕️✨

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