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ひとこと小説「虹の橋の下で」

「同じページ」

雨上がりの公園🌿
虹がかかる空の下で、私はベンチに座り、ゆっくりと本を開いた📖

「その本、面白いですよね」

ふいに声をかけられて顔を上げると、傘をたたんだ青年が立っていた☔
彼の手にも、私とまったく同じ表紙の本が握られている📚

「偶然ですね」

微笑みながら、彼は私の隣に腰を下ろした💺
ページをめくるタイミングも、指先の動きも、不思議とシンクロしていた

「どこまで読みました?」

「ちょうど、主人公が初めて運命を感じるシーンまで…」

そう答えた瞬間、彼は目を見開いて驚いたように笑った😳

「僕も、今ちょうどそこなんです」

ふたり同時にページをめくる📖

同じ物語を、同じ場所で、同じ時間に読んでいる
それだけなのに、心がふわりと浮かぶように軽くなる🎈

「この結末、どうなると思います?」

「うーん…きっと、運命の人は、すぐそばにいるって気づくんじゃないかな」

そう言った彼の瞳が、まっすぐ私を見つめていた👀💓

雨上がりの風が、ページをそっとめくる
そして、物語も、新しい章へと進んでいく

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