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ひとこと小説「林檎の木の下で」

「赤い実の約束」

林檎狩りに誘われたのは、何年ぶりだろう🍎
秋の風に揺れる枝を見上げながら、幼い頃の記憶が蘇る

「それ、美味しそうですね」
隣の木の下で手を伸ばす女性がいた
彼女がこちらを向いた瞬間、時が止まった

——あの頃と、何も変わらない

「……もしかして、カズくん?」
まさか、こんな形で再会するなんて
彼女は、俺の初恋の人だった

「覚えてる? 小さい頃、ここで約束したよね」
そう言って、彼女が手にした林檎を差し出す
それは、あの頃と同じ、真っ赤な実だった

俺はそっと手を伸ばし、林檎を受け取った——

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