恋愛小説 ひとこと小説「名前のない招待状」 あの日の春を、もう一度咲かせたくて🌸春の午後、ポストの中に一通の封筒が差し込まれていた。差出人の名前も、宛名もない。けれど、見覚えのある薄いクリーム色の紙に、僕は心臓が跳ねる音を感じた。──それは、遥の使っていた便箋だった。高校時代、僕と遥... 2025.05.27 恋愛小説