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ひと言小説「青い傘の行方」

「雨の約束」

急な夕立に降られた駅前で、見知らぬ人がそっと青い傘を差し出した☔
「良かったら、使ってください」
驚いたが、その優しさに甘えることにした。

翌日、借りた傘を返そうと決めた同じ時間、同じ場所で待った⌛
けれど彼は現れなかった。

仕方なく、名前も知らない彼の傘を持ち帰ることにしたが、不思議な既視感があった🌀
よく見れば、持ち手に小さなイニシャルが刻まれている。
それは、昔手放したはずの——私のイニシャルだった💙

数年前、好きだった人にあげたはずの傘。
あの時、彼は「きっとまた会える」と笑っていた。

そして今日——「久しぶり」と言いながら、彼は目の前に立っていた✨

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