小説 ひと言小説「涙の跡」 「鏡越しの誰か」朝起きて洗面台に向かうと、鏡に映る自分の顔が目に入った。頬を伝う、乾いた涙の跡。 昨夜泣いた記憶なんてない。 「なんで...?」とつぶやきながら、指でそっと跡をなぞった。 その瞬間、頭の奥に鈍い痛みが走り、フラッシュのように... 2025.01.18 小説