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ひと言小説「消えた日記」

「破られたページ」

彼の誕生日に渡すはずだった、手作りの日記帳が見当たらない📖。
革表紙の小さな日記帳で、二人の思い出を書き留めたかった✨。
棚の上、机の中、カバンの隅々まで探したけれど、どこにもない。
「あれ、どこ行っちゃったんだろう…」😟
その日から私は、日記帳のことがずっと頭から離れなかった。

数日後、彼の部屋に遊びに行ったとき、何気なく机の上に目をやる👀。
一冊のノートが、無造作に置かれていた。
…私の日記帳だ📓。
手を伸ばし、そっと開くと、違和感が走る💦。

――ページが破られている📄。

最初の数枚だけ残して、真ん中のページが不自然に引きちぎられていた😨。
「あれ、これ……」
声にならない言葉が喉で詰まる💧。
彼が振り返って「どうしたの?」と何気ない顔で聞いてきた😊。
でも、その無邪気な笑顔が、今はどこか遠く見えた。

私の頭に浮かぶのは、彼が日記を見つけてしまった光景だ💭。
書かれたばかりの、素直な私の気持ち――❤️。
けれど何が書いてあったのかはもう、破られたページが語ってくれない📖💔。

あの日記帳を彼はどう見たのだろう?
なぜページを破ったのだろう?
何を知って、何を隠したのだろう🤔?
それを聞く勇気もなく、私はただ日記帳を閉じた🖐️。

部屋を出る帰り道🚶‍♀️、握りしめた日記帳が、なんだかひどく重たく感じた📓。

彼の笑顔は変わらないけれど、
破られたページの空白が、二人の間にぽっかりと穴を開けているようで、
私は怖くて、それ以上何も言えなかった😔。

――いつか、破られた言葉の続きを知る日が来るのだろうか🌙。

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