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ミッション祭と七つの願い星

最後の願いが導いた、星降る夜の再会🌠💫


「ミッション祭、参加してみない?」
七夕の前日、社内チャットで送られてきたその一文が、すべての始まりだった。📩

社内の福利厚生企画で、「七つの願い」をテーマにしたリアル謎解きイベントが催されるらしい。
謎を解いてスタンプを集めると、願いがひとつ叶う──そんなロマンチックでちょっと子どもじみた企画に、私はなぜか惹かれてしまった。

会社の屋上が開放され、夜にはライトアップされた短冊ツリーが飾られるという。🎋
その景色を、あの人と一緒に見たかったのかもしれない。
…“あの人”──春翔。三年前、突然姿を消した恋人。

彼はいつも夢を追いかけていた。
「星を撮るために、世界中を旅するのが夢なんだ」
そう笑って、私の手を握ったくせに、何も告げずに消えた。

願いなんて、叶うわけない。
そう思いながらも、私は参加用紙の「叶えたい願い」の欄にこう書いていた。

「もう一度、春翔に会いたい」🌌

当日は驚くほど人が多く、会社全体がにわかテーマパークのようだった。
謎解きは意外と本格的で、社内のあちこちを駆け回りながら、私は夢中になっていた。📜🕵️‍♀️

そして七つ目のミッションを解いたとき──
「最後の願いを叶える場所へ」とだけ書かれたメッセージが表示された。

導かれた先は、屋上の星空シアター。
暗がりのなか、ひとりの男性がスクリーンの前に立っていた。

「…まさか」
私は声を失った。
そこにいたのは、星を追って旅立ったはずの、春翔だった。✨

「やっと、全部集めたんだね」
彼は微笑んだ。
「ミッション祭って聞いて、君なら絶対挑戦すると思ってた」

彼が差し出した短冊には、こう書かれていた。
『君の“願い”が届いたら、今度は僕が“応える”番』💖

「どうして…戻ってきたの?」
問いかけると、春翔は少し照れくさそうに空を見上げた。

「夢を追いかけて、世界中を旅した。
でも、どの星よりも、君の隣が一番輝いてたって気づいたんだ」

涙が溢れた。
この再会は偶然なんかじゃない。
“願い”が、時空を超えて彼を導いたんだ。🌠

私たちは並んで夜空を見上げた。
七つの願い星が瞬く、その下で。

──ラストミッションは、こう記されていた。

『願いが叶ったら、今度は君が誰かの願いを叶えてあげてください』

私は春翔の手を握り、静かに頷いた。
新しい物語が、またここから始まる。💫💑

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