はじめに
日本国内に存在する熊野大社と熊野本宮大社は、どのような違いがあるのでしょうか?
これらの神社は何が異なるのか、詳しく調べてみました。
熊野大社について
熊野大社は、実は日本全国に点在しています。
さらに、名前が似ている熊野本宮大社も存在するのです。
熊野大社と熊野本宮大社の主な違いを探ると、熊野本宮大社は、全国に4700社以上ある熊野神社の中心的な存在であり、熊野三山(本宮・速玉・那智大社)の中で中核的な役割を果たしています。
熊野三山の祭神は同じですが、それぞれ異なる場所に位置しています。
日本には、熊野大社と呼ばれる神社が2つあります。
一つは島根県出雲國の一宮に位置する熊野大社、もう一つは山形県南陽市にある熊野大社です。
熊野大社とは別に、熊野神社は日本各地に広がっています。
これらの熊野神社は、熊野三山から勧請を受けた神社とされています。
結論としては、多くの熊野神社が存在する中で、総本山である熊野本宮大社は熊野三山(本宮・速玉・那智大社)に関連しているということになります。
熊野本宮大社と熊野那智大社のどちらを訪れるか?
熊野本宮大社と熊野那智大社のどちらを訪れるか、迷っている方は少なくありません。
熊野三山を全て訪れるのが理想ですが、もし一つだけを選ぶとしたら、どちらがより適切なのでしょうか。
また、熊野三山の巡礼に最も効果的な順序は存在するのでしょうか。
これらの疑問について調査してみました。
車で移動する場合、熊野本宮大社から熊野那智大社までは約30分の距離です。
一つだけを選ぶ場合、私は熊野那智大社をお勧めします。
その理由は、那智の滝や青岸渡寺、そして熊野古道の大門を散策することができるからです。
那智大社大門駐車場から速玉神社までの所要時間も約30分、速玉神社から熊野本宮大社までも同じく約30分です。
熊野三山を全て巡るルートについて
熊野三山を全て巡る予定であれば、どのルートで巡るかも重要です。
出発地点に応じて最適なルートを提案します。
大阪から電車で行く場合は、熊野速水大社→熊野那智大社→熊野本宮大社の順がお勧めです。
名古屋から電車で向かう場合は、熊野本宮退社→熊野那智大社→熊野速玉神社の順序が良いでしょう。
空港からバスを利用する場合は、熊野速玉大社→熊野那智大社→熊野本宮大社の順で巡るのが便利です。
熊野地方を訪れる際の推奨されるルート
以下に示すのは、熊野地方を訪れる際の推奨されるルートです。
熊野本宮大社へのアクセスは、熊野駅からバスに乗って約25分で到着します。
熊野速玉大社は、新宮駅から徒歩約20分の場所に位置しており、比較的アクセスしやすいです。
また、熊野那智神社は紀伊勝浦駅から約35分の距離にあり、その途中には熊野古道があり、那智の滝への道もあります。
日本全国に熊野神社が多く存在するのは?
では、なぜ日本全国に熊野神社が多く存在するのでしょうか?
その理由は、熊野神社が元々熊野三山の影響を受けて設立されたためです。
遠方からの参拝が困難なため、全国各地に様々な地名を冠した熊野神社が設立されるようになったのです。
全国には秋田県から沖縄県まで、3000社以上の熊野神社が存在します。
まとめ
本記事では熊野大社と熊野本宮大社の違いについて解説してきました。
簡単にまとめると、熊野本宮大社は全国に4700社以上ある熊野神社群の中核を成す総本山である、ということが言えます。
訪れる場合の参考になれば幸いです。