
「流れ星に誓う、君への想い」
「流れ星ってね、消える前に願いを言えたら叶うんだよ🌠」
浴衣の袖を揺らしながら、彼女が夜空を見上げる。
高校最後の夏祭りの帰り道。
幼なじみの彼女とはずっと一緒にいたけど、僕のこの気持ちはずっと伝えられずにいた。
「ほら、見て!」
彼女が指をさした瞬間、一筋の光が夜空を駆ける。
その瞬間——
「俺と付き合ってください!」
思わず声が出た。
願いじゃなく、告白として。
一瞬の沈黙。
彼女は大きな瞳をぱちくりとさせて、僕を見つめた。
「えっ、い、今……なんて?」
「流れ星が消える前に願いを言うと叶うんだろ?」
気恥ずかしさをごまかすように笑うと、彼女は頬を赤くしながら、もじもじと指を絡ませた。
「……じゃあ……私も願い、言っていい?」
「うん」
彼女は小さく息を吸って——
「これからもずっと、直哉のそばにいられますように💫」
流れ星は、もうとっくに消えていた。
でも、僕の願いは叶ったんだ——✨。
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