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ひと言小説「夢の中の君」

「知らないはずの君」

夢の中で、知らない誰かと出会った💭
黒髪の少し長い前髪、涼しげな目元。
どこか懐かしいけれど、思い出せない。

「またね」
そう言い残して、夢は消えた。

翌朝、学校に行くと、クラスメイトたちがざわついている。
「今日、隣のクラスに転校生が来るんだって!」
気にも留めず席についたが、次の休み時間、廊下でばったりその転校生と目が合った。

——夢で会った、あの人だ。

そんなはずはない。
でも、その瞳に見つめられると、心がざわつく💓
「……初めまして」
転校生は穏やかに微笑んだ。

初対面のはずなのに、言葉が喉に詰まる。
不思議そうにこちらを見つめる彼。
——やっぱり、夢の中と同じ顔。

気のせいだと言い聞かせようとしたその時、彼がふと呟いた。
「君……前にどこかで会ったこと、ない?」

心臓が跳ねた💥
これは偶然なのか、それとも——。

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