
笑える勘違いムービー集
「Soraってすごいんだよ!」と親友のユウタがスマホを差し出した。
画面にはAIに入力したテキストから自動で動画が生成される魔法のようなアプリが映っている。
「例えば『空を飛ぶネコ』って入れると…」
次の瞬間、画面にはスーツ姿の猫がドローンにぶら下がりながら、必死に空を飛んでいる映像が流れた。
「これ、飛んでるっていうより吊られてるだろ!」と僕は吹き出した。
ユウタは得意げに「じゃあ次は…『空耳アワー』!」と入力。
結果、出てきた動画は耳に羽根が生え、空をバタバタ飛んでいく“耳そのもの”の映像。
「これが本当の空耳だな!」と二人で大爆笑した。
さらに「彼女と星空デート」と入力すると、夜空いっぱいに流れ星が落ちてくる…のではなく、なんと彼女の顔が星座になって夜空に浮かんでいた。
「いやいや、怖すぎるって!」と僕はツッコむ。
ユウタは腹を抱えて笑い転げる。
「このSora、真面目に使ったらすごいけど、遊びで使ったら無限に笑えるな」
「ほんとにね。映像ってこんなに自由なんだ!」
そこからが地獄…いや、天国の始まりだった。
「ラーメンを頼む」と入力すれば、麺がまるで金魚のように空を泳ぎ、汁から飛び出して部屋中をくるくる回る。
「告白シーン」と入れると、なぜか公園のベンチに座った鳩が「好きだ!」と人間の声で叫ぶ。
「なにこの鳩、どんな恋してんだよ!」と僕は涙を流しながら笑った。
しまいには「Sora(テキスト→動画AI)」とそのまま入力してみた。
出てきたのは、空に浮かぶ巨大な“ソラ豆”がスクリーンを開いて次々と動画を映し出す謎の映像。
「空豆シネマじゃん!」とユウタが転げ回り、僕も腹筋が崩壊した。
気づけば夜明け。
スマホの充電はゼロになり、僕らの笑い声だけが残った。
「世界って、真剣に楽しもうとすれば、どこまでも面白くなるんだな」
ユウタの言葉に、僕はうなずいた。
AIは未来を変えるだけじゃない。
くだらない空想を、現実よりリアルに見せてくれる最高の遊び道具でもある。
最後に僕らは「学校遅刻しそう」と入力してみた。
すると画面には、ランドセルを背負った自分そっくりのキャラクターが校門に突っ込む動画が映し出される。
「いやこれ未来予知かよ!」と笑いながら、僕らは眠気も忘れて走り出した。
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