
伝説の鬼、まさかの片想いに大号泣!?👹💌
むかしむかし、鬼ヶ島に住む最強の鬼・赤鬼ゴンゾーは、人間に恐れられる存在だった。
握力300キロ、火を吐き、雷を呼び、山も一撃で割る最凶の鬼である。
だが、そんなゴンゾーにも誰にも言えない秘密があった。
それは――人間の世界にいる、OL・アヤに恋していること💘
「おっ、おら、アヤちゃんの笑顔を見るたびに、胸がズッキュンってすんだよ……」
恋する鬼は、毎朝人間界のビル街をそっと覗く日々。
角を隠し、スーツを着て「ゴン田」という偽名で清掃バイトを始める。
アヤの出勤に合わせてエレベーター掃除をしていたある日、ついに声をかけられる。
「いつもありがとう、ゴン田さん。今日、これどうぞ」
渡されたのは――ピンク色の手作りクッキー🍪
「おら、死んでもいい……」
ゴンゾー、感激のあまり目からダムのように涙を流す。
鬼の目にも涙、とはこのこと。
しかしその直後、悲劇が訪れる。
アヤが同僚イケメン・サトシと手をつないで歩く姿を目撃してしまったのだ。
「おらのハート、粉砕された……!」
ショックのあまり、角がポロッと取れ、雷も火も出なくなった。
以来、ゴンゾーはただの“人間くさい大男”として、泣きながらコピー用紙を補充している。
同僚たちは「ゴン田さん、最近しょぼくれてない?」と心配するが、ゴンゾーはひたすら無口。
しかしある日、ビルの屋上でひとり星を見上げながらポツリとつぶやいた。
「アヤちゃんが幸せなら、それで……いい……」
その瞬間、空に一筋の流れ星が現れた。
角がほんのり光を放ち、ゴンゾーの背中から炎がふわっと立ち上がる。
まさかの復活の兆し!?
どうやらアヤがサトシと別れたという噂が、風に乗って鬼ヶ島にまで届いたらしい。
「おら、もう一度……恋、してみてもいいか?」
今日も清掃用カートの中に、花束をそっと忍ばせているゴン田さんであった🌸
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