
天才発明家と近眼男子の涙ぐましい挑戦!👓🧪
「見えない……俺の視界、砂嵐みたい……」
近視歴15年、メガネ男子・タクヤは朝から絶望していた。
愛用の目薬が切れたうえに、メガネは猫に踏まれて真っ二つ。
「裸眼で外なんて歩けない……」
ため息をついたその瞬間、ベランダ越しに声が飛んできた。
「目薬ならあるわよー!」
隣人のフジコは天才的な発明家。
実験用に100種類の目薬を常備しているという謎生活を送っていた。
「今、そっちに届けるから!落ち着いて、目を開けて構えてて!」
「えっ?届けるって、どうやって?」
「名付けて“二階から目薬システム1号”よ!」
その瞬間、彼女の窓から金属アームがニューンと伸びた。
先端にはしっかり目薬のボトル。
「このボタンで距離を調整して、重力を利用して、角度を……えいっ!」
チュッ!
落ちたのは風に乗ったただの水滴。
「え?今の何!?全然当たってないんだけど!」
「もう一回いくわ!今度は“2号機”、空気圧で発射するわよ!」
ボンッ!
飛んできたのは、なぜか目薬ではなく試作品のミニ加湿器。
「違う意味で潤ったわ!!」
次に出てきたのは、“ドローン配送型目薬システム”。
AIが目の位置を検知し、精密投下する――はずだった。
が、なぜか彼の鼻の穴を目だと誤認識して直撃。
「ヒィッ!目じゃないッ!鼻ァ!!」
ご近所さんはその騒動をベランダから見守り、笑いをこらえている。
「もういい、もう外行くよ……!」
タクヤは割れたメガネをテープでぐるぐる巻き、ドラッグストアへ向かった。
だがその翌日。
「昨日の“二階から目薬チャレンジ”動画、バズってるぞ!」
まさかのフジコの録画による拡散📱✨
こうして、彼の失明寸前の危機は一躍ネットのスターに変わったのだった。
そしてフジコは新発明に着手していた。
「次は“瞬きセンサー付き、口から目薬放出ロボット”よ!」
「……もう黙って点眼器使わせてください」
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