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愛され事故キャラ後輩との放課後戦争 プレゼントの山から愛を込めて

埋もれてるけど笑顔です🎁

「せんぱ〜い!今日も元気に差し入れですっ💓」
教室じゃない、今日は会議室。
部活の活動報告書を提出しに生徒会室へ向かった僕は、なぜかプレゼントの山に埋もれていた。

「ちょっと待って、これは何事……」
目の前に並べられた紙袋、ラッピングボックス、手作りのお菓子。
僕が言葉を発する前に、あの“うざかわ”後輩が、笑顔満開で突っ込んできた。

「先輩、いつも頑張ってるから、日頃の感謝を込めてっ💪」
「いや、これは感謝のレベル超えてるって……」
「えへへ、まだ第一陣ですよ〜」

そう言って、彼女はまた席を立ち、今度は別の女子たちを連れてきた。
「はい、お願いしますっ!」
彼女の号令で、女子たちが次々とプレゼントを僕の机に置いていく。

「これ、うちのクラスの子からもですー」
「わたしの手作りクッキーも入ってます🍪」
「袋の色、先輩の制服に合わせて選びました〜💕」

——なんでこんな展開になってるんだ。
状況は理解できないけど、プレゼントの塔は僕の顔を隠す高さまで築かれた。

「……息できる?」
「もう少し低めのラッピングにしてくれないかな」

「先輩、もしかして照れてます?」
「……誰が」
「ふふっ、でも、ちょっと嬉しそうでしたよね〜?」

彼女の顔が僕の目の前に現れる。
プレゼントの隙間から覗くその笑顔は、まるで勝利のポーズのようだった。

「ねぇ先輩、愛され事故って、こういうの言うんですよね?」
「……そうかもな」
「えっ、本気で言いました?!やったーっ!📦✨」

彼女が満面の笑みで小さくガッツポーズを決める。
そしてプレゼントの塔のてっぺんに、小さなマスコットをちょこんと乗せた。

「ちなみにこのマスコット、私の手作りなんですよ〜」
「……既製品かと思った」
「ほめ言葉と受け取っておきます💖」

……うざい。うるさい。けど、まあ。
ほんのちょっとだけ、今日のプレゼントの中に、嬉しさも混ざってたかもしれない。

放課後の教室じゃなくても、
彼女との“戦争”は、どこでも始まる。

そして僕は、また明日も“埋もれる”予感がしている。
いや、すでにその予感に、ちょっと期待すらしている自分がいる。
こんな騒がしい毎日も、案外悪くないのかもしれない。

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