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エコバッグ警察 ニャかにはエコバッグを入れておく事件

代わりに猫バッグ登場🐱


「お客様、エコバッグはお持ちですか?」
スーパーのレジ前で、店員さんに声をかけられた私は、胸を張ってバッグを差し出した。

「もちろん!ほら、これです」

店員さんが受け取った瞬間、目を丸くし、笑いをこらえるように口元を押さえた。
それもそのはず、私のバッグは丸い黄色い目と三角の耳がついた猫型バッグだった。🐾

「……かわいいですね」
「エコ意識と猫愛、どっちも大事ですから」

そんなやりとりの最中、後ろから低い声が響いた。
「そこ、エコバッグ警察です!」

振り向くと、近所で有名な“エコバッグ警察”の名物おじさんが立っていた。
いつもは真剣な顔で「マイバッグ持参」を呼びかける彼だが、私の猫バッグを見ると表情が緩んだ。

「おっ、これは……規格外だが……許可する!」

その瞬間、レジ周りの空気がふっと和み、周囲からクスクス笑いが漏れた。
私もつられて笑いながら、ふと思った。
エコって、ルールや形にこだわるより、楽しく続けられることが大事なんじゃないか、と。

買い物袋の中身を猫バッグに詰めながら、私はおじさんに声をかけた。
「警察さん、この猫バッグ、取り締まり対象外ですよね?」
「もちろんだ。むしろ推奨だな」

そう言っておじさんは親指を立てた。

帰り道、猫バッグが肩で揺れるたびに、スーパーでのやりとりが思い出されて自然と笑顔になる。
あの日以来、私はますますこの猫バッグを愛用するようになった。
買い物がちょっとしたイベントみたいに感じられるのだ。

その後、スーパーの常連さんたちの間でも「猫バッグかわいいね」と話題になり、知らない人からも声をかけられるようになった。
ちょっとしたきっかけが、人との距離を縮めてくれる。
あのときのエコバッグ警察のおじさんも、今では私を見ると手を振ってくれる仲だ。

先日は、別の常連さんが「私も猫バッグにしようかな」と笑って話しかけてきた。
こうして広がる小さな輪は、エコの輪でもある。
それに猫バッグは丈夫で軽く、意外とたくさん入る優れものだ。
毎日使えば自然と話題になり、エコの意識もじわじわ浸透していく。
この猫バッグは、ただの買い物袋じゃない。
私にとっては、笑顔と会話を運んでくれる、小さな幸せの象徴なのだ。

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